皐月 2012年5月1日

風薫る五月

皐月(さつき)

一般的には早苗月(さなえづき)が語源と言われています。

早苗とは苗代(なわしろ)で育った稲の苗のことで、

このころが田植えの時期と言う意味も含まれています。

とはいえ、最近は田植え機に合った苗床をつくる農家がほとんどですから、

昔のような、大掛かりな苗代を見ることもなくなりましたね。

燕さんの巣作りにも苗代は重要なアイテムなのですが、

田んぼが激減した昨今、

燕さんは四苦八苦して、巣の材料を集めてくるんだろうなぁ・・・

また、ツツジとよく似ているサツキもこの時期に開花しますね。

穏やかな陽気のなかで花をめでるにも良い季節です。

そして、一日は八十八夜ですね。

二十四節気とはちがう雑節なのですが、

茶摘みなどの歌にも歌われていることから

比較的皆さんに認識のある季節の言葉です。

立春から数えて88日目、

立夏の直前、農作業をするうえでの重要な雑節で、

この時期から霜の心配がなくなると考えられていました。

学園の菜園でも夏野菜の苗を植え付けようと思います。